Koguma

自由に生きたい韓国マニアのゆったり生活

「翻訳できない世界のことば」はことばの可能性を感じさせてくれる一冊でした。

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最近、前から気になっていた「翻訳できない世界のことば」を読んでみました。語学マニアとしては、かなり興味深い一冊だったので、今回はこの本を読んで思ったことを少し書いていきたいと思います。

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翻訳できないことばの深みを感じる楽しさ

最近、自動翻訳の技術が飛躍的に進歩していて、「語学勉強なんて必要じゃなくなる」とか「語学勉強なんて非効率だから早く自動翻訳になってほしい」とか、そういった声が結構あるそうですね。

確かに語学勉強をしていると、日本語に訳してもしっくりこない表現に出会うことがあるし、時間をかけてコツコツと取り組む必要もあるし、調べても分からないこともありうるし…。語学勉強を「義務」「スペック」「競争材料」として考えているならなんとも非効率的で煩わしいものでしょう。

語学力って競争社会ではスペックとかツールとしての側面だけで語られる傾向がありますよね。でも私は語学勉強ってその側面がすべてじゃないと思うんです。

母語話者じゃないからはっきりとした意味は分からないけど、その言葉の裏に文化の深みや人々の価値観が隠れていて…そういったことが何となく伝わってきて…その過程で小さな感動があったり、言葉の可能性を感じたりします。そういうのって、ことばに丁寧に向き合った人にしか感じられないことです。

もちろんスペックや競争材料として語学勉強をするのもいいですが、たまにはことばの深みを丁寧に味わう時間があってもいいんじゃないかな~と、この本を読んで思いました。

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 ことばの持つ可能性

今はネットで何でも調べられるようになって、ますます「効率」「分かりやすさ」が求められている気がします。テレビを見ていても、情報が単純化しているなって思いますし、忙しい現代人でも効率的に情報を得られるように、不必要な部分はバッサリ切り落とされて作られています。

それはそれでメリットもありますが、ただその分、ことばの持つ柔らかさとか深みとかが蔑ろにされている気もします。「分かりやすくて効率的!」でも、想像力を働かせる機会を奪われているというか。感性を全開にしてことばの裏側を想像したり、ことばの心地よさを味わったり…そういったことがしづらくなっている気がします。

ことばって文化なので、ことばにも効率を求めると、やっぱり文化も希薄化するんじゃないかなって思うんです。

「翻訳できない世界のことば」には「分かりやすくて効率的!」みたいなのが無くて、自分の中の感性や想像力がかなり搔き立てられました。小説とかエッセイを読んでいる感覚に似ていました。そして、自分がどうして語学勉強に魅了されるのかもわかった気がします。

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「翻訳できない世界のことば」は内容はもちろんのこと、イラストも味があってよかったです。部屋に飾るインテリアとしてもいいですし、ちょっとしたプレゼントとしてもいいんじゃないかなっと思います。是非読んでみてくださいね。

翻訳できない世界のことば

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