Koguma

自由に生きたい韓国マニアのゆったり生活

『ひきこもれ』ーひとりの時間をもつということーを読んでみた

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こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。

他の記事でもほのめかしていたんですが、わたくし結構な引きこもり体質でして…。1日中外出したり、親しくない人と長時間一緒にいたりすると、「ああ、もうダメ」ってなって…逃げ出したくなるんですよね。

だからといって、極度なシャイであるわけでもなく、人並み(?)にコミュニケーションスキルはあるのですが…。まあ、自分でも飽きれるほど持久力がないんです。

コミュニケーションへのエネルギー消耗が人より激しいのかもしれません。

1対1のコミュニケーションならまだマシなのですが、学校や会社といった集団なんかになると数時間でも苦痛で苦痛で…。

周りから見ると何ともないように見えるそうですが、心の中は叫びまくっているんですよね。

だから仕事も集団に属さないフリーランスですし、休みの日もたまに気が置けない友達とお茶するくらいで、大半は韓国語を勉強したり本を読んだり、コーヒーを淹れたり、とすぐにカフェや自宅にひきこもってしまいます。

ひきこもり体質の人って、一般的に批判されたり、マイナスなレッテルを貼られがちなんですが、最近読んだひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)によると、そんなマイナスな面ばかりではないそうで…。むしろ一人でこもって過ごす時間が『価値』を生むそうです。

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ひきこもりを扱った本って、ひきこもりの人を外に連れ出す方法を模索するものであったり、ひたすら批判するものであったりするんですが、この本は今までの引きこもり本(?)とは一味違いました。

今回はこの本の中で印象深かった言葉と、思ったことをつらつら書いていきたいと思います。

一人時間の価値

世の中の職業の大部分は、ひきこもって仕事をするものや、一度はひきこもって技術や知識を身につけないと一人前になれない種類のものです。

家に一人でこもって誰とも顔を合わせずに長い時間を過ごす。まわりからは一見無駄に見えるでしょうが、「分断されない、ひとまとまりの時間」をもつことが、どんな職業にもかならず必要なのだとぼくは思います。

「この人が言っていることは奥が深いな」とか、「黙っているけど存在感があるな」とか、そういう感じを与える中では、「意味」だけではなく「価値」の増殖が起こっているのです。

引用元「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」吉本隆明著

著者は職業のことをいっていますが、これは職業に限らず人生設計や趣味、思考などにおいても同じことで…。

人って一人でじっくり考える時間なしに、深みを出すことは難しいですよね。

徹底的に自分と対話したからこそ、相手のことも理解しようと思えますし、自分らしさを大切にできるようになると思うんです。

一見引っ込み思案に見える人でも、実はすごく考えてて面白いことをいっぱい知っている、なんてケース結構ありますよね。

世間的な優劣基準で人を見るのってやっぱり危険だなーってつくづく思いますし、目に見えなくてもその人の中で「価値」がむくむく生まれていることを考えると、「引きこもり=何の価値も生まない」みたいなレッテル貼りは無意味だなって思います。

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自分に通ずる言語を持つ

ぼくは、言語には二種類あると考えています。ひとつは他人のに何かを伝えるための言語。もうひとつは、伝達ということは二の次で、自分だけに通じればいい言語です。

感覚を刺激するのではなく、内臓に響いてくるような言葉――。

ひきこもることによって、そんな言葉をもつことができるのではないか、という話です。

引用元「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」吉本隆明著

世間一般では、どれだけ他人とのコミュニケーションがうまくできるか、うまく相手に伝えられるか、などといった感覚的な能力が重視されがちですよね。

集団でやっていくならある程度必要な能力ですが、それだけじゃ人間の深みが出ない。「意味」ばっかりで「価値」がペラペラになってしまう恐れがある。

そこで必要となってくるのが第二の言語

筆者は自分だけに通じて、自分だけに価値をもたらす言語を第二の言語と呼んでいます。

周りからは分からない、自分だけに通じる言語。

これは引きこもり自分と対話をすることでしか育たない言語だそうです。

感覚は鋭くないけど、確実に自分の深いところと通じる言語。これがあってこそ自分の心の状態や体の状態をしっかり調節できるのだと思います。

 

他人とのつながり方はそれぞれでいい

確かに引っ込み思案で暗い人間は、まわりの人にとって鬱陶しいでしょう。でもその人の中身は、一人で過ごしている間に豊かになっているかもしれない。

その人なりの他人とのつながり方というのがあるのです。

自分の尺度を他人に当てはめ、大きな声でものを言ったり善意の押し売りをするのは愚かなことです。

引用元「ひきこもれ ひとりの時間をもつということ」吉本隆明著

私も集団の中に入ったとき、ある程度うわべのコミュニケーションはできても、やはり心はざわついていて逃げ出したくなるときが多々ありました。

以前はそんな自分を責めて、社会不適合者なのかななんて思っていましたが、最近はやっと自分なりの他人とのつながり方ができるようになってきました。

元々人と話すのは好きなので、自分の持久力を考えながら、他者と関わるようにしています。

1日人に会ったら1日引きこもって、みたいな感じで。

筆者も言っていたように、自分の性質を踏まえてどこまで風通しよく生きていけるかに限ると思います。

結局は自分が苦しくなって極端な方向に走らないのが一番なのかな、と。

★★

ということで今回は本のレビューでした。

ひとりが好きな方、社会との関わり方に悩みを抱えている方、引きこもりの新しい側面を知りたい方、是非読んでみてくださいね。

読みやすい文体なので、サラッと読めますよ。

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)

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