Koguma

自由に生きたい韓国マニアのゆったり生活

『本の未来を探す旅ソウル』は韓国の本屋・ブックカフェ好きにはたまらない1冊でした。

どうも、そみ(@somi_koguma) です。

私は頻繁に韓国に行くのですが、行ってすることといえば、カフェ巡り、本屋巡り、そして友人との食事が大半でして。

韓国旅行といえば世間的に、エステやショッピング、韓流スターの追っかけなどのイメージが強いですが、私はそういったものにあまり興味が持てず…。

いつもショッピングは最低限に抑え、のんびりと路地を散策したり、現地の人だけが行くようなカフェ、本屋、飲食店でゆったりと過ごすことが多いです。

 

ショッピングや韓流スターの追っかけなどを目的に韓国へ行く方が多いこともあって、日本で出版されている韓国旅行関連の本はどれも、観光や買い物情報ばかり。

ソウルには素敵なカフェや本屋がたくさんあるのに、それらを本格的に取り上げた本って全然ないなー…と残念に思っていたのですが、最近読者さんの情報のおかげで「本の未来を探す旅 ソウル」というとても素敵な本に巡り合うことができました。

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この本は、韓国で「独立書店」に携わっている編集者や書店主20人にインタビューを行い、それを素敵な写真と一緒にまとめたもの。写真の感じも素敵で、文章も非常に読みやすく、雑誌のようにサラサラと読めました。(実はかなり熟読しましたが)

今まで韓国の本屋やブックカフェを本格的に扱った本はなかったため、予想以上の濃い中身に興奮しながら読み終え、これぞ私が求めていた1冊!!!という感じでした。

ということで今回は、本の感想を交えながら、韓国ソウルにおける「本屋」ブームについて思うことを書いていきたいと思います。

 

ソウルはいま空前の本屋ブーム!

この本によるとソウルでは現在「独立書店」が急増しており、週に1軒は新しいお店が誕生しているそうです。

確かに数年前までソウルには、教保文庫などの大型書店しかない印象でしたが、若者が集まる弘大や合井エリアで、最近こういった「独立書店」を見かける機会がグッと増えました。

私が実際に行った「独立書店」は、雑貨屋やカフェを併設したこじんまりとした本屋が多く、どこも自分たちの独自性を全面に押し出している印象でした。

 

「画一的な社会→多様性のある社会」へのシフト

依然、大企業による独占が色濃く残っている韓国社会で、新世代がドンドン独立し、新たな文化空間をつくりはじめている。

これは長年韓国という国を見てきた者として、非常に興味深いムーブメントです。

本のインタビューでもある書店主さんがおっしゃっていましたが、韓国は「これだ!!!」ってなってからのアクションがとても速い国だと思います。

初動力がとにかくパワフルで、変化の速さは日本と比べ物にならないなーと。

以前、当ブログでもふれたことのある、”YOLO”や”小確幸”などといった社会的なムーブメントにも、そういった韓国人の気質が大きく表れているように感じます。

またそれらの社会的なムーブメントの背景には、学歴社会や就職難などといった社会問題がいつも深く関係していましたが、今回の「独立書店ブーム」もおそらく、社会の閉塞感や人々の癒されたい気持ちが少しは関係しているのではないかなーと思いました。

 

自分たちが望む空間を新しくクリエイトしていき、本によって人と人をつないでいく。

「独立書店」には画一的な社会を、クリエイティブで多様性のある社会へシフトしていけるだけの可能性が秘められていると思います。

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本は国境を越える

日本では活字離れが叫ばれて久しいですが、どうやら韓国でも本を読まない人が増えているそうです。

でも実際に韓国の書店に行くと「本当かな~?」と正直疑ってしまいます。

というのも、大型書店はもちろんのこと「独立書店」はいつも多くの人で賑わっていますし、ブックカフェや読書イベントなんかも昔より増えているんですよね。

それを見ていると、出版業界が縮小しているだけであって、人々の読書への思いはそれほど変化していないんじゃないかなーと思ったりします。

 

また、韓国の本屋に行っていつも思うのが、日本の本がとても多いということ。

村上春樹や東野圭吾の本はいつもベストセラーになっていますし、その他多くの日本人作家の本が韓国語に翻訳されて、書店に並んでいます。

私の友人の中には「日本に行ったこともないし、日本語も全くわからないけど、日本人作家が書く本の世界が大好きだ」と言ってる子もいましたし、割と年配の方でも「日本の小説は世界観が独特で好きだ。」と言ってる人もいました。

一方で日本の書店で韓国の本がベストセラーになることはまずないですし、そもそも韓国の本自体がとても少ないです。

韓国には日本の本の世界を知っている人が大勢いるのに、日本には韓国の本の世界を知っている人はあまり多くないと思います。

多くの日本人が偏った報道でしか韓国の姿を知らない。

これは本当に残念だなー常々思っています。

 

だからこそ、今回こういった本が日本で発売されたのは本当に嬉しく思いますし、日韓を本でつなぐきっかけになってほしいなあ、と淡い期待を抱いています。

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韓国の深い魅力を探す旅

最近、第三次韓国ブーム?が日本に到来しているらしく、韓国に興味を持つ若者が増えているそう。

韓国という国に興味を持つ人が増えてきているのは嬉しいですし、もっと文化交流が盛んになればいいなと願っています。

一方で、あまりメディアに取り上げられない部分や注目されない部分にも、もっと興味を持ってほしいなーと個人的に思っています。

韓国に訪れ、韓流やショッピングを楽しむのももちろんいいですが、韓国の魅力はそれだけじゃないことを多くの人に知ってほしいです。

時には、そこに住む人がどのような面白い活動をしているのか、どのような思いで暮らしているのか、などなど深い部分を探る旅も面白いですよ。

また、当ブログがそういった情報をたくさん提供できるように、これからも韓国で発見したこと、見聞きしたことは惜しみなく発信していこうと思っています。

 

★★★

ということで今回は、『本の未来を探す旅ソウル』のレビューと、ソウルにおける本屋ブームについて思ったことを書いてみました。

ソウルの本屋やブックカフェが大好き!という方、一味違ったソウルの魅力が知りたい!という方におすすめの本です。

また、今まで韓国に興味がなかった人でも、海外の本屋やブックカフェなどが好きな方であれば楽しく読める1冊だと思います。

是非読んでみて下さいね!

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