Koguma

自由に生きたい韓国マニアのゆったり生活

韓国のベストセラーエッセイ”死にたいけどトッポッキは食べたい”の日本語版を読んでみました。

 

 

こんにちは、 そみ(@somi_koguma) です。

 

昨年から今年にかけて韓国のエッセイや小説の日本語版がどんどこ発売されていて、お財布がピンチになりつつあります。

先日も韓国のベストセラーエッセイ、죽고  싶지만 떡볶이도 먹고 싶다の日本語版が発売されまして。

楽天ですぐに予約し、発売日にお家にやってきました。

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こちらのエッセイは、不安定で繊細な心に悩む著者と、カウンセラーとの対話がそのままエッセイになった新鮮なスタイルの1冊。

対話の中で、筆者の人間関係の悩みや自己肯定感の低さを紐解き、客観的に見つめていくお話です。

悩みの内容が現代人特有であることもあって、若者を中心に共感の声が数多く集まり、当初200冊限定だった予定が瞬く間に40万部を超えるベストセラーに。

 

韓国のレビューサイトを見たところ「筆者とカウンセラーの対話には心の悩みを和らげるヒントがたくさん詰まっていて、自身がカウンセリングを受けているような感覚になった」という書評が多く見受けられました。

 

ちなみに人気アイドルグループ、BTSのナムジュンさんが読んだ本ということでも話題になっていたそうですね。

 

ということで今回は

    ・韓国エッセイが好き
    ・自己肯定感が低いのが悩み
    ・内面の負の感情に苦しんでいる

といった方におすすめしたい1冊、死にたいけどトッポッキは食べたいの中で印象深かった文を紹介していきたいと思います。

 

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暗い面も、また私であること

 

この本は気分変調性障害(ひどい憂鬱症状を見せる腫瘍憂鬱障害とは違い、軽い憂鬱症状が続く状態)にかかった私の治療記録をまとめたものだ。個人的で、くどくどした話でいっぱいだが、暗い気持ちを解きほぐすだけでなく、私に起きた具体的な状況を通して根本的な原因を探し、健康的な方面に向かうことに重点を置いている。

引用:死にたいけどトッポッキは食べたい P5

 

このエッセイを読んだあとの率直な感想は「好き嫌いが分かれる本だろうな」ということ。

というのも、この本には筆者が負の感情を吐き出すシーンがたくさん登場し、しかもそれは誰しも一度は抱いたことのある感情で、できれば直視したくないものだからです。

嫉妬や劣等感、自己肯定感の低さなど人間なら多かれ少なかれもっている負の感情は、メディアなどでは一般的に悪い人だけのものとして扱われていますよね。

そしてほとんどの人は、そんな感情、そんな感情による悩みなど、自分にはないんだと目を背けているような気がします。

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私自身も日頃、”ありのままの自分を愛したい”と願っているのですが、その”自分”の裏には、みんなに愛される明るい自分という条件がついているような気がします。

自分の暗い部分やコンプレックスは深いところにしまっておいて、都合の良い時だけ自分を愛したいなどと思っているんだなと。

 

うまく表現できなかった悩みの正体を知れたと同時に、自分の隠したい部分を全部書き出されているようで少し恥ずかしくなったりもしました。

 

ではここからは印象深かった文を少し紹介。

 

他人に言われたことで自分をラベリングしないこと

 

あなたはどうも、これまで経験したことと考えたことの中で、いちばん理想的な部分だけを追い求めているようにみえます。「私はこんなふうになるべきだ!」みたいに。しかも他人の考えや他人の経験を拝借して。

引用:死にたいけどトッポッキは食べたい P23

「こうしなければいけない!」「体重が〇〇キロを超えたら終わりだ!」と、世間の基準や義務感に縛られ、苦しんでいる筆者にカウンセラーが言ったアドバイスなんですが、ほとんどの人がギクリとする言葉なんじゃないかなと。

 

現代人の悩みの大半って紐解いていくと、社会の凝り固まった基準が原因になっていることが多くて。

「女はこれくらいの体型じゃないとモテない」とか「〇〇歳になったらこれをしなくちゃいけない」とか「明るくて社交的な人が好かれる」とか、すでに理想化された像があって、そこに自分を合わせていく過程で生じる葛藤なんですよね。

うまくそれができる人もいればどう頑張ってもその基準からはみ出してしまう人もいるわけで、悩みが深くなっていくと、それが自分が望んでいることなのか基準に合わせているだけなのか見分けがつかなくなっちゃうんです。

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例えば私の場合だと集団に馴染めないことが長年の悩みだったんですが、これも「協調性がないとダメだ」という他人の言葉で自分を縛っていたんですよね。

社会で生きている以上こういった呪縛から完全に解放されるのは難しいですが、時には「これは私には無理」「できるひとだけどうぞ」と、強迫観念をゆるめてあげることも大切だなと思います。

 

他人がどうこう言うことよりも、自分がよかったとか、嬉しいことの方が大切なんです。人にどう見られるかより、まずは自分自身の要求に応えてあげないと。

引用:死にたいけどトッポッキは食べたい P55

 

自分のストレートな感情を優先する。これが一番大切だけど、一番難しい。

日本や韓国といった国だと集団主義が色濃く残っているので、他の人の要求に応えることが自分の要求に応えていることにすり替わってしまうことが多くて。

 

この気持ちは果たして本当に自分のものなのか、それとも他人のものなのか定期的に確認作業をしなきゃいけないなーと。

 

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物事を白でも黒でもないグレーとして捉える 

 

「こんなことを言われた。自分はもう嫌われたんだ。」「さっき、冷笑された気がする。私を馬鹿にしているんだ。」

 相手の態度を大袈裟に解釈してしまう筆者に、カウンセラーは両極端の考え方をやめるようアドバイスします。

○か×で物事を判断するのではなく、グレーな部分を、どちらでもない部分を見るようにと。 

よく考えてみれば2つの考え方の共存も可能なのにあなたは全てにおいて極端な順位付けをしているみたいです。

(中略)

強迫観念にかられて、いつも理想のものさしを取り出して、その基準に当てはめようとしていますよ。自分を罰する方法はいろいろありますね。

(中略)

常に部分と全体とを分けて考えてほしいと思います。誰かのある部分が好きだからといって、全てを好きになれるわけではないし、どこかが気に入らないからといって全てが嫌いになるわけじゃないですよね。

引用:死にたいけどトッポッキは食べたい P77−81 

 

私自身も長らく”両極端な考え方”に悩んでいまして。

ここ最近は少しマシになってきましたが、それでも仕事のときや人間関係で、極端な判断を下してしまうことがあります。

仕事で小さなミスをしたとき「ああ、今回の仕事は失敗に終わった」と自分を責めてしまったり、友達と少しギクシャクしてしまったとき「ああ、この子にはもう嫌われたな」と勝手に関係を終わらせようとしたり。

 

客観的に冷静に見たらそこまで深刻なことでもないのに、中間地点を作ることも可能なのに、傷つきたくないがために勝手に白黒をつけてしまう癖があるんですよね。

 

カウンセラーの言葉はどれも図星すぎて、途中で読むのが辛くなってしまいました(笑)

 

人生の曲線は流動的

 

幸福と不幸の共存のように、人生の曲線は流動的なものだ。そして、私が諦めない限りそれは続き、泣いたり笑ったりすることもできる。

(中略)

感情の波動を人生のリズムだと思って楽しみたい。巨大な暗闇の中を歩いて、どんどん歩いて、偶然に発見した一条の陽の光に、ずっととどまっていられる人になりたいと思う。

引用:死にたいけどトッポッキは食べたい P157

 

人間、誰しも常に明るい状態でいれるわけではないし、人生は波動のように上がったり下がったりするもの。

仮に暗い気持ちのときでも、お腹は空くし、欲しいものもあるし、つまらないことで笑うこともあるし、人の感情って一言で説明できるものじゃないんですよね。

 

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「ああ、今日どん底だな」って思ったときも、その瞬間だけで人生全部を評価するのは間違っているし、悲しさや辛さも含めて人生なんだと思うべきでして。

 

ま、頭ではわかっていても、いざその渦中にいるときは難しいんですが....

少しずつ、少しずつ、自分も周りの人のことも、もっと多面的に捉えるようになりたいものです。 

 

人はすぐに変わることはできないが、内面に蓄積していける

 

 

12週間カウンセリングを受けたからといって、筆者がスーパーポジティブの自己肯定感高め人間になれるかというと、そうではなくてですね。

「無事、悩みから解放されめでたしめでたし!」とならないのがノンフィクションですね。

 

自己啓発本をたくさん読んだからといって、その日からガンガン行動できる人間になれないのと同じで、人間ってすぐに変わることはできないんですよね。

それでも自分の弱い部分をさらけ出し、しっかり向き合うことは、幸せな人生を生きるにあたってとても大切なプロセスだと思うし、そういった過程で学んだことが体の中に蓄積されて少しずつ人生を良い方向にもっていけるんじゃないかなと。

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私もこの本を読んで改めて自分の今までの人生を振り返ってみたんですが、常に”3歩進んで2歩下がる”ような感じでここまできたなとー。

うまくいかないことのほうがほとんどで、「なんてダメな奴なんだ」と散々自分をいじめてきたけど、それでも全く良いことがなかったわけではなく、総じて悪くない人生なのかなーという感覚。

 

焦りと不安だらけですが、そういった負の感情でボロボロになっている自分も丸ごと受け入れて生きたいなと思ってます。

嫌な部分も受け入れられてこそ、本当に自分を愛しているといえますからね。

これからも試行と失敗の連続になりそうです。

 

 

★★★

ということで今回は『死にたいけどトッポッキは食べたい』の紹介でした。

誰もが心に悩みを抱えて生きている時代だからこそ、こういった人間の暗い面に着目したエッセイをみんなが読むべきだと思います。

 

また、日本語と韓国語を比べながら読めるので、韓国語の勉強にもなるかなと。

是非読んでみてくださいね。

 

日本語版▼ 

韓国語版▼ 

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