どうも、そみ(@somi_koguma) です。
普段SNSやブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、私は数年前に韓国の友人から勧められたフェミニズム本を読んだことがきっかけで、フェミニストになりまして。
大学時代にジェンダー学の授業を受講していたときも、韓国でMeToo運動が盛り上がっていたときも正直ピンときていなかったんですが、なぜかあるフェミニズム本を読んだときに雷に打たれたような衝撃があったんですよね。
それがかの有名な1冊『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』なんですけれども。
この本のおかげで、今まで異性や同性に言われてモヤモヤしていたことが次々と腑に落ち、ジェンダー問題を見る視点が180度変わりました。
もう元の自分には戻れなった私はそれ以降、韓国や日本のあらゆるフェミニズム本を読み漁り、今まで無意識のうちに感じていた違和感の原因を探る日々を送っていまして。
10代のころは無関心だったジェンダー問題が、今となっては一生かけて考えつづけなきゃいけない大きなテーマになったわけです。
私は以前からこのブログで、縛られることない自由な人生を送りたい!と何回も書いてきましたが、女性としてこの社会での自由を追求していくと、必ずジェンダー問題にぶち当たるんですよね。
言い換えると、ジェンダー問題に無関心な状態で、この社会で完全なる自由を手に入れることは不可能だということ。
これは前々から薄々感じていたことなんですが、今では確信に変わりました。
女性が自由な生き方を突き詰めていくと、必ずフェミニズムの問題にぶち当たってしまう。
— そみ🌿ソウル一人旅ブロガー (@somi_koguma) 2020年2月18日
自己肯定感を高めましょう!自分を愛しましょう!などと叫んでいても、着飾っていないすっぴん姿やちょっと太ってしまった自分の姿を愛せないんだったら、それは本当の自己愛といえないんじゃないかなと。
一昨年から今年にかけて、50冊くらいフェミニズム関連の書籍を読んだのですが、今回は本を読みまくった結果、私の人生にどんな変化があらわれてきたかを少し紹介したいなと思います。
※フェミニズムに対して抵抗がある方は読まれないことをおすすめします。
外見のコンプレックスが減った
フェミニズムを勉強して一番良かったと思うのが、外見のコンプレックスが前より気にならなくなった点。
あまり化粧やファッションに関心がないほうなので、外見に強いコンプレックスがあったというと友人から「意外だね」と言われるんですが、思えば思春期のころから数年前まで常に自分の外見を嫌っていたように思います。
わたしは思春期のころに身長がググっと伸び、高校を卒業することには日本女性の平均身長より15センチほど高くなっていました。
ただでさえ目立ちたくない性格なのに、身長が高いという理由だけで注目される。
初めて会う人に体を下から上まで見られ、「背高いね、何センチ?」と聞かれる。
同級生のお母さんに背の高さを褒められたとき、母が謙遜の意味で「女がこんなにでかくならなくてもいいんですけどねえ〜」と答える。
そんな日々が嫌で嫌で仕方なかったです。
今から思えば、堂々と「174センチあります」って言えばいいのにって思うんですが、その当時私は自分の体がコンプレックスでした。
というのも、巷にあふれかえっているモテる女性、かわいい女性の像はいつも”小柄で華奢”。
その枠からはみ出した自分の体を、いつしか醜いものだと決めつけてしまっていました。
韓国に留学していたときも、周りの女性はみんな驚くほど細くて髪もさらさら。
癖っ毛の私は雨の日になるたび、前髪がくるくるになるから外に出たくないと思ってました。
売っている服も、子どもが着るのか?と思うほど小さいサイズのものが多くて、服屋の前で茫然としたのを覚えています。
そして周りの友人たちもいつも躍起になってダイエットに励んでいて、男性の中には努力して美を追及しようとしないものは怠け者だと、女を捨てたも同然だと、言う人もちらほらいました。
思春期~20代の前半をそんな環境で過ごしたこともあって、すっかりコンプレックスまみれの人間になってしまった私は、常に太らないように気を付けて、少しでも太ったら自分の体を否定しまくって、毎日メイクもちゃんとして、必死で美の基準に合わせようとしていました。
そしていま。フェミニズムに出会って、自分の外見を否定することが極端に減りました。
コンプレックスが減ったといっても、今でも自分の外見が他人の目にどう映っているのか気になる瞬間があります。
でも以前のように過敏に自分の体を監視することが減ったし、ラフな服で出かけたり、すっぴんで外に出る日も増えてきました。
以前の自分だったらありえないと思っていたことを、今少しずつできるようになってきていて、体にがっちりはまっていた鎖が緩んできている感覚があります。
フェミニズムを通して「誰かに見せる体から、ちゃんと健康に機能する体へ」と体の捉え方が変わってきたのは、大きな変化だと思います。
私の体、今まで悪口言ってごめんね。
テレビや広告が違和感の塊になってしまった
メディアで男性はスーツを着て出勤、女性は家でエプロンをして家事する様子が描かれ、育児に奮闘する母親の苦しみは「この時間がいつしか宝物になる」といった美化フレーズで締め括られる。(女性が抱く子育てへのマイナス感情はガン無視)
グルメ番組では、肉なし野菜たっぷりのヘルシー料理を前にすると、レポーターが背中の再生ボタンを押されたように「これは女性に嬉しいメニューですね!」と一言。(野菜たっぷり=女子が喜ぶ、のくだりはグルメ番組の常套句)
男性が育児や家事をするとイクメンといわれ、賞賛される。(なんで女性はされないの?)
女性芸人はブスやらデブやら女を捨てているやら言われていじられる(海外ではありえない笑いのとり方)
今までの私だと「わあ、大変そう。母親になったら、母性が芽生えて耐えられるのかな?」とか「いくら女性でも野菜だけのメニューとか嫌でしょ」とか「結婚するなら育児してくれる人がいいな」といった程度の感想しか持たなかったんですが、フェミニズムの本を読み進めていくうちに、メディアのズレたジェンダー表現に違和感を抱かざるを得なくなってきました。
普段テレビはあまり見ない、というか家になかったので全く見てないんですが、実家に帰るとどうしても見る羽目になり、毎回気持ち悪い番組やCMの多さにびっくりしちゃいます。
今までモヤモヤの正体がよくわからなくて見ないフリをしていたのが、一気に言語化できるようになった感覚。
フェミニズムを知ってしまった以上、元の感覚には戻れないようです。
といっている自分もまだ、”女子向け〇〇”とか”女性に嬉しい〇〇”といった表現に反応しちゃうし、無意識に性差別を受容している部分もあるしあんま偉そうに言えないんですが、これから少しずつ自分の中からそういった要素を追い出していきたいなと思っています。
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韓国の恋愛ドラマが見られなくなった
私は韓国ドラマが大好きなんですが、恋愛系はどうも苦手でして。
自然な描かれ方の恋愛系は見られるんですが、ドラマが2人だけの世界になる系はめちゃくちゃ苦手です。(どんな困難があっても愛の力でハッピーエンド的な)
元々苦手な上に最近フェミニズムの視点が加わり、苦手さに拍車がかかってしまった今。
どうして韓国の恋愛ドラマが苦手なのかをじっくり考えてみたのですが、やはり性役割の決めつけが多いことが違和感の理由なのかなと。
- 女性の主人公は貧乏、男性は御曹司
- ショックで泣き叫んだり気を失うのはいつも妻。夫は感情的にならないパターンが多い。
- 女性は酒に酔ったり足をくじいたりして男性におんぶされる。
- できる女性を描く時は、仕事がバリバリできて美貌も地位も完璧。さらに向こう意気の強い性格。
- ヒロインが死ぬ気でダイエットして整形して、いじめたやつらに仕返しする。
といった具合に、韓国ドラマにありがちな上記のパターンは、女性を同一にカテゴリー化しちゃってるんですよね。うーん、これがなんとも不快。
はじめは「いや、これはあくまでもドラマだから。こんなの非現実的だから。ちょっと昔のドラマだから.....。」と思うようにしていたんですが、2019年に制作されたドラマでさえも時代錯誤な描き方がされていて、とうとう「おい!女性みんながそんな風に生きてると思うなよ!!!!」と怒り爆発してしまいました(笑)
ということで、無垢な視点で胸キュンドラマを楽しめなくなった私はサスペンス系や刑事系ばかりを見ていて、当分の間は恋愛ドラマを楽しむことはなさそうです。
ただ最近は女性作家も増えているし、ジェンダー偏差値が高い人も増えているので、これからの恋愛ドラマに期待したいところ。
お願いだから歪んだ性役割で、視聴者を洗脳するようなドラマを作らないでほしいですねえ。
フェミニストでなければこの社会で自分を愛すことはできない
と、ここまでフェミニズム本を読みまくった結果、生活に小さな変化がたくさん起きた話を書いてきました。
冒頭にも書きましたが、この社会で女性が自由に安全に幸せに生きようと思うと、フェミニズムへの関心は不可欠だと思っています。
自分を正しい形で愛したいのであれば、まず自分が自分を正しく愛せていない理由を探すこと。そしてその背景になにがあるのかを調べること。
葛藤や周りとの摩擦につらくなっても、少しずつペースを調節しながら変わっていくこと。
それしかないのかなと思います。
もし自分がフェミニズムのことを全く知らない人だったら、この記事を読んで「うわあ、ひねくれた人」って思うかもしれません。
でもそう思われることも覚悟で書いたのは、ひとりでも多くの女性に自由な人生を歩んでほしいからです。
この記事が「フェミニズムを学んでコンプレックスから解放された人もいるんだ!」と知るきっかけになればいいと思うし、フェミニストだけど堂々と宣言するのに抵抗がある人には「私もフェミニストだと名乗ろう。」「フェミニズムのことについて周りの人と話してみよう」と思ってもらえるきっかけになればなと思ってます。
私もまだまだフェミニストひよっこですが、これからもブログを通して幸せになりたい女性を勇気づける記事を書いていけたらなと思っています。
そして、権力者にとってトコトン面倒くさい存在になってやろうと思ってます。
おすすめのフェミニズム本
最後におすすめのフェミニズム本も数冊紹介しておきます。
気になるものから読んでみてくださいね。
ではっ。
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