Koguma

自由に生きたい韓国マニアのゆったり生活

韓国フェミニズム漫画エッセイ『クソ女の美学』の日本語版を読んでみたのでレビューします!

 

こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。

 

先日 『クソ女の美学 』というフェミニズム本がワニブックスから発売されました。

 

韓国の本屋で立ち読みした程度だったので改めてちゃんと読もうと思っていたんですが、そんなときに邦訳版発売の知らせが飛び込んできまして。

知らせを聞いてすぐさま予約し、発売日の数日後に手元にやってきました。

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クソ女の美学は、漫画とエッセイからなっているので、活字ぎっしりが苦手!フェミニズムに興味はあるけど難しすぎるのは嫌!なんて方にもおすすめできそうな1冊でした。

逆にすでにある程度フェミニズムの知識がある方や、いろんな本を読んだ方にとっては新鮮味が少なめかな?という印象でしたが、胸がスカッとするような筆者の言葉やイラストは、どんなに鍛えても時にポキっと折れてしまうフェミニスト達の心を支えてくれるものばかりでした。

 

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漫画+エッセイで、女性が生きるリアルな日常を描いた1冊 

 

先ほども書きましたが『クソ女の美学』は、4コマ漫画とエッセイからなる本でして。

4コマ漫画には女性のリアルな日常が描かれており、外見や恋愛に関することから生理や盗撮問題に関する内容まで、女性のほとんどが経験するような出来事がピックアップされています。

 

「そうそう!」と共感できるものもあり、「はあ...私たちはここまで言わないとわかってもらえない(もしくはそれでも無理な)のか....」「絶望だな」と、読んでいる途中で悲しい気分になったりもしました。


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4コマ漫画の中でも特に興味深かったのが、ミラーリング(女性が言われたりされたりしていることをそっくりそのまま男性に返すこと)が描かれている部分。

”女性は家事や子育てが優先、仕事や勉強は最優先ではない”という価値観は、日本にも根強く残っていますよね。

しかもそれを差別だと思っていない人の何と多いことか。

 

でもこうやって逆にしてみると「あれ?」ってなりますよね。

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「家事と育児、できるだけ手伝ってあげるから」「朝食作ってもらうのが夢だったの」「果物むいて」「ご飯の準備してよ」

 

この言葉がいかに女性を馬鹿にしているのか、逆にしたらよくわかりますよね。

 

皆さんもこれからこういう言葉を言われたら、このページを目の前に広げてやりましょう。

 

これ、むしろ女性じゃなくて男性が読まないといけない本なんじゃないかなと思ってる。

 

男性が見ている世界と女性が見ている世界

 

また4コマ漫画には、男性が見ている世界と女性が見ている世界の差がありありと描かれています。

例えば、今いる場所をリアルタイムでSNSにアップしない女性に、男性が「どうして?」と尋ねる場面があるんですが、ほとんどの女性はどうしてアップしないかわかるんじゃないでしょうか。

 

理由は「今いる場所を不特定多数の人(もしくは知り合いの男性)に知られるから」「ストーカーされるかもしれないから」ですよね。


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他にも、マンションのエレベーターに乗ったらいくつかの階のボタンを押して、どこで降りたかわからないようにするとか、夜道は早足でちょっとガサツに歩くとか。

ほとんどの男性が「どうしてそんなことするの?」と思うような女性の行動もたくさん載っているので、是非とも多くの男性にも読んでほしい1冊だなと思いました。

 

ここに載っている女性の意見や本音は、女性にとっては共感+勇気をもらえる話、男性にとっては理想の女性像をぶち壊される話なので読んだあとの感想がかなり分かれそうですね。

 

 

フェミニズムの入門書としても

 

冒頭にも書きましたが、この本はフェミニズム本を初めて読む方にもおすすめでして。

読みやすさはもちろんのこと、私たちの日常に直結するようなエピソードがたくさん詰まっているので、問題意識を持つきっかけにもなるんじゃないかと思います。

 

もちろん基礎知識がないと「ん?」となる部分もあるかもしれませんが、気になった部分やもっと知りたいと思った部分は、関連書籍で学んだらいいかなと。

 

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また本書には韓国で使われている言葉(例えば、メガリアとかMeToo運動など)もたびたび登場しますが、注釈で解説されているのでちゃんと理解して読み進めることができます。

 

出てくる言葉は韓国フェミニズムの重要キーワードばかりなので、その中から気になったキーワードを自分で調べてみるのもいいですね。(なんか先生みたいな発言だな)

 

クソ女になる=自分の欲望に正直に生きること

 

本書には至る所に”クソ女”というワードが出てくるので、人によっては汚い言葉使いだなあと思う方もいるかもしれませんね。

でもここに出てくるクソ女とは(男性目線もしくは家父長制社会から見て)理想的ではない女性のことを指します。

口答えする女、家事ができない女、お洒落しない女、賢い女、受け身でない女.....などなど、理想像の枠から外れた女性のことですね。

 

というかこの社会を見ていると、何をしても女性というだけで「クソ女」と呼ばれる可能性がありますけどね(笑)


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クソ女と言われるなんて嫌だ!と思う方もいるかもしれませんが、賢くなくて、家事ができて、受け身で、何を言ってもふんふんと聞いてくれる人。

そんな人になれますかね?なれる人はなれるんでしょうが、正直私は無理ですね。

そんな面白くない人になりたくない。

 

もっと自分の欲望に正直に生きたいし、性別のせいで何かを諦めるということもしたくない。

じゃあ、やっぱクソ女になるしかないんですよね(笑)

 

どうかこの家父長制社会の中で、女性というだけで自ら選択肢を狭めてしまう人が減りますように。

多くの女性が”クソ女”と言われても傷つかず、逞しく幸せに生きてほしいなと思っています。

 

もちろん自分もそういう風に生きていけたらなと思っています。


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★★★

 

ということで今回は『クソ女の美学 』の紹介でした。

 

    ・フェミニストの方
    ・韓国のエッセイが好き
    ・読みやすいフェミニズム本を探している
    ・韓国のフェミニズムにも興味がある

 

こういった方におすすめできる本です。

性別や年齢関係なく、多くの人に広まればいいなと思います。

 

 

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