カフェ・コーヒー好きさんのための韓国エッセイ『常連ですみません 』を読んでみました。

 

こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。

 

先月から原因不明の胃腸炎に苦しんでいまして。(一度治ってもすぐぶり返すから精神的なものかもしれない....)

そのため、胃の回復のために大好きなコーヒーを控えているのですが、笑っちゃうほど体が全く使い物になりません。

眠気とやる気喪失が一気にやってきて、改めて自分にはコーヒーが必要なんだなと。

 

わたしがコーヒーにどっぷりハマったのは、韓国に留学していたころ。

韓国人の”ご飯食べたらとりあえずカフェ行こう習慣”に合わせていたら、すっかりコーヒーのない生活が想像できない体になってしまいました。

 

で、最近読んだ『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』という1冊も、無類のコーヒー好きさんが自身の好みのカフェやコーヒーについてひたすら語るエッセイでして。

他の方のコーヒー習慣やカフェへのこだわりをここまで細かく知れる機会はそうそう無いので、終始ワクワクしながら読みました。

 

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ということで今回は、

  • コーヒーが大好き
  • カフェが好き
  • 空間へのこだわりがある
  • 韓国カフェによく行く
  • カフェ経営者、バリスタ

こういった方におすすめの韓国エッセイ 『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』を紹介し、印象深かった部分もピックアップしていきたいと思います。

 

※今回紹介するのは韓国語で書かれた本です。

 

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常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記

 

このエッセイは、グラフィックデザイナーの著者がカフェで仕事をしている中で起きたハプニングやエピソード、気づき、自身のコーヒーや空間へのこだわりなどについて語っている1冊。 

 

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フリーランスの著者は主にソウル市内のカフェを仕事場にしていて、1日の大半をカフェで過ごす日々を送っています(カフェ大国だからこそできることですね...)。 

自身のお気に入りのカフェについて熱く語ることもあれば、時にはちょっぴり残念なカフェへ物申す内容なんかもあり、著者の自分の感覚に正直で好きなことへまっすぐな文章に親近感を持ちながら読みました。

 

私もソウルに住んでいたとき、毎日のようにカフェに入り浸って、勉強したり仕事したり読書したりしていまして。

空間やコーヒーへのこだわりがあるほうなので、著者のカフェ観?に共感できるところがいくつもありました。

 

もちろん「へえ、そういうところを気にする人もいるのか...人によって違うなあ」「私は今まで注目していなかったなあ」と、ほかの人の違った視点、価値観を知れたのも面白かったです。

 

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このエッセイは大きく2章に分かれています。

1章も2章も大きなテーマはコーヒーとカフェで、章ごとの内容の違いはあまり感じられませんでしたが、2章は著者の人生への姿勢が垣間見えるエピソードが多かった印象です。

 

1日に何店舗もカフェをはしごする著者のカフェを選ぶ基準、空間、BGMへのこだわりは、一見厳しく感じるのですが、好きだからこそいろいろ言いたくなるっていうのはわかるんですよね。


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ひとつのエピソードは3〜4ページにわたる少し長いものもあったり、たった数行で終わるものもあったりバラバラでした。

本自体がコンパクトでページ数も少なめなので、比較的サラッと読めるエッセイなんじゃないかなと思います。

読んでいたら猛烈にコーヒーが飲みたくなるので、コーヒータイムに読むのがおすすめです。カフェで一息つくときに読むのもよさそう。

 

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ステッカーのおまけつき

 

ちなみに本を買ったときは気づかなかったのですが、ページの間にこんな可愛いステッカーがついていました!

なにこのサプライズ!かわいい!とテンションあがっちゃいました。

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ではここからは印象深かった部分をピックアップしていこうかなと。

 

私にとってカフェとは

 

집중해야 할 땐 카페에 간다. 쉴 때도 누굴 만날 때도 카페에 간다. 책도 카페에서 더 잘 읽힌다. 여기 실은 글 역시 주로 카페에서 썼다.

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュンp7

以下、私が意訳した文です。

(集中しなきゃいけないとき、私はカフェに行く。休むときも誰かに会うときもカフェに行く。本もカフェで読むほうがスラスラ読める。この本ももちろん、主にカフェで書いた。)

 

갈 만한 카페가 없는 동네에서 두 달 지내면서 카페 없이는 일상생활이 힘든 사람임을 알았다. 

(中略) 

내 생각의 동력은 적절한 공간과 음악과 커피다. 이는 뼈, 신경, 근육이 맞물려야 인체가 움직이는 이치와 같다.

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュンp8

以下、私が意訳した文です。 

(良さそうなカフェがない町で2ヶ月過ごしたことを機に、私はカフェ無しでは日常生活を送れない人間だということに気がついた。)

 

집에는 없고 카페엔 있는 것이 또 하나 있다. 의외성이다. 집은 늘 그대로다.

中略

카페는 뜻밖의 요소로 가득하다. 어제는 없던 꽃이 꽂혀 있기도 하고 처음 듣는 음악이 흐르기도 수십 년 전에 듣던 음악이 나오기도 한다. 카페에 드나드는 다양한 사람을 보면서 인간이란 존재를 새로이 보기도 한다. 들릴 듯 말 듯한 옆자리의 대화가 흥미를 끌기도 하고 처음 보는 옷이나 가방은 어디서 샀는지 새로운 정보가 들어오기도 한다. 

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュンp85

以下、私が意訳した文です。

 

(家にはなくてカフェにはあるものがもう一つある。それは、意外性だ。家はいつも変わらない。カフェは予想外の要素でいっぱいだ。昨日は無かった花が生けられていることもあるし、初めて聴く音楽が流れることも、数十年前に聴いていた音楽が流れることもある。カフェを出入りするいろんな人を見ながら、人間という存在について改めて考えることもある。聞こえそうで聞こえない隣の席の会話に興味を持つこともあるし、初めて見る服やカバンなど、新しい情報が自分の中に入ってくることもある。)

 

ーーーーーーーーー

 

カフェはただコーヒーを飲む空間ではなく、仕事場でもあり、出会いの場でもあり、普段の生活に新しい風を取り入れる場所でもある。

ああ、すごくわかる。

 

私がカフェに行くのは大概美味しいコーヒーが飲みたいとき、もしくは集中して作業でしたいときなんですが、カフェって他者と適度な距離を保ちつつも社会の温度を感じられる場所でもあるんですよね。

隣の人の何気ない会話から、人々の振る舞いや持ち物から、世の中の流れをキャッチできるし、ひとりで仕事をしていると最高に寂しくなることがあるんですが、そういうときも人の中に入ると気持ちが和らぐこともあります。(韓国でホームシックになったときは毎日人が集まるカフェに行ってたなあ。)

そしてカフェって基本的にみんなリラックスしているので、いい空気が流れているんですよね。空気が柔らかいというか。

 

コーヒーの香りが充満した心地いい空間に身を置いていると、今、めちゃくちゃ自分を労っているぞおおという気分になれる。

いまはコロナの影響でそういったことも気軽にできなくなりましたが、またいつか韓国のカフェをはしごしながら仕事ができたらなあと思ってます。

 

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韓国カフェあるある

 

서울 카페 생활의 괴로움 중 하나는 일찍 문 여는 데가 별로 없다는 점이다. 동네에 8시에 여는 곳이 있었지만 언제부터인가 8시30분으로 늦췄다. 그래, 그 정도는 이해해주자, 하는 마음이었는데 사정이 생겨 몇 달만에 방문했더니 직원이 다 바뀌고 좋아하는 빵 메뉴까지 싹 사리진 데다 여러 가지 운영 방식이 은근슬쩍 달라져 더 이상 마음을 붙이지 못하게 되었다. 어째서 카페나 식당은 늘 좋지 않은 쪽으로 변하는 걸까?

 

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュン p16

以下、私が意訳した文です。

(ソウルカフェ生活の辛い点は、朝早く開店する店があまりないというところだ。町内に8時に開店するところがあったが、いつしか8時30分になっていた。まあ、これくらいは理解しよう、という気持ちだったが、事情があって数ヶ月ぶりに訪問したところ、店員も全員変わり、好きだったパンのメニューまで全て無くなり、運営スタイルも何となく変わっていて、もうそのお店に愛着を持てなくなってしまった。どうしてカフェや飲食店はいつも良くない方に変わってしまうのだろうか。)

 

여섯 명이 앉을 수 있는 큰 탁자의 모서리 쪽에 앉아서 작업 중, 세 명이 들어왔다가 자리가 애매하다며 그냥 갔다. 나 때문에 세 명이 그냥 갔을지도 모른다는 안타까움에 토스트랑 커피를 추가 주문했더니 커피는 서비스라며 토스트값만 받았다. 단골이라 미안합니다.

 

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュンp24

以下、私が意訳した文です。

 (6人掛けの大きいテーブルの角に座って作業しているとき、お客さん3人が入ってきたのだが、ちょうどいい席がないと言いながらそのまま出て行ってしまった。私のせいでその3人が出て行ったのかもしれないと思い、トーストとコーヒーを追加注文したところ、店員さんがコーヒーはサービスだと言ってくれた。常連ですみません。)

 

 

ーーーーーーーーー

 

私も今まで数えきれないくらいの韓国カフェを巡ってきたので、著者の韓国カフェ残念あるあるにはめちゃくちゃ共感して思わず笑っちゃいました。

せっかくいいカフェだったのにすぐに潰れちゃったり、メニューや営業時間が(客にとって)よくない方向に変わったり、オープン時間に合わせて行ったのに準備中だったり、インスタ映えを目指しすぎて肝心の味がまあまあだったり、座ったときに膝の高さまでしかないサイドテーブル(しかもたまにグラグラしてる)がやたら流行ったり.......

ざっと書いただけでも、めっちゃある。まあ、こういうのも全部含めて面白いんですけどね。

 

このエッセイを読む前は、こういったことは外国人だから気になっちゃうのかなと思っていたのですが、自国の方の目にもちょっと残念に映っているようですね....笑

 

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ちなみに近年だとソウルのPaper companyというカフェが大大大好きだったのですが、閉店してしまって、涙を流しました.........インテリアも空間もBGMもドリンクも最高だったのに。

 

 ソウルの場合、お気に入りのカフェを見つけても数週間後には閉店しちゃうなんてこともざらにあります。長期にわたって愛着を持って通えるカフェが増えてほしいものですねえ。

 

カフェへのこだわり 

 

가능한 한 개인이 운영하는 공간에 가려고 한다. 기질적으로 조직을 싫어하기 때문이다. 조직에 속하지 않아도 생계를 꾸리는 데 문제 없는 사회가 되길 바라는 마음으로 작은 카페에 간다.

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュン p17 

 以下、私が意訳した文です。

(可能な限り、個人が運営する空間に行くようにしている。私が組織を嫌う気質だからだ。組織に所属しなくても問題なく生計を立てられる社会になることを願って、小さいカフェに行く。)

 

신기하게도,어떤 공간이 마음에 드는지 안 드는지는 대체로 몇 초 안에 판가름 난다. 밖에서 잠깐 엿보기만 해도 느낌이 온다. 공간을 구성하는 요소에 대해 딱히 고찰한 적이 없어 무슨 근거로 판단이 이루어지는지 모르겠다. 자신도 모르는 걸 뇌는 어찌 그리도 신속히 판단하는지 신기할 따름이다.

引用:『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』イ・ギジュン p91 

以下、私が意訳した文です。
(不思議なことに、ある空間を気に入るかどうかは大体数秒で決まる。外から少しのぞいただけでもピンとくる。空間を構成する要素を考察したことはないから、何を根拠に判断しているのかわからない。自分でもわからないことを脳はどうしてこんなに速く判断するのだろうか。不思議な限りだ。)

 

 

★★★

てことで今回は『常連ですみません - コーヒー生活者のカフェ鑑別記』の紹介でした!

ページをめくるたび、どこからかコーヒーの香ばしい香りが漂ってくるようなエッセイでした。

韓国カフェに行けない今、幾度も恋しさが爆発しそうになりましたが、新たなカフェの楽しみ方を知れたり、自分にとってカフェがどんな存在なのかを再確認できたような気がします。

 

  • コーヒーが大好き
  • カフェが好き
  • 空間へのこだわりがある
  • 韓国カフェによく行く
  • カフェ経営者

 

といった方は是非是非読んでみてくださいね。おすすめです。

 

ではっ!

 

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