2020年下半期に読んだベスト本を紹介します(日本の書籍)

※本ページにはプロモーションが含まれています

 

こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。

 

年末なので、今回もまとめ記事です。

 

2020年上半期のベスト本記事を書いたのがつい最近だった気がするのですが...あらら、もう年末になっちゃいましたね。

 

下半期は仕事が忙しかったのと体調を壊しちゃったことが原因で、読書時間が短くなってしまいましたが、こんなときだからこそ本を読まないと....と踏ん張り、23冊の本にお世話になりました。(最近は本が友達になってる)

 

さっそく印象深かった書籍を数冊ピックアップしたいなと。

f:id:schhms:20201204214440j:image

スポンサーリンク

 

 

 

これからの男の子たちへ

 

1冊目は『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン 』という本。

こちらは弁護士として働くかたわら、息子の子育てにも奮闘中の著者による、ジェンダー教育論。

f:id:schhms:20201204220921j:image

 

仕事で小学生〜中学生の男の子と話す機会があるんですが、すでにジェンダーバイアスが完成していてびっくりすることがあります。

ああ、数十年前の教育と何も変わっていないんだなあと悲しくなり、私もひとりの大人としてできることはないかなあと思い、この本を手に取りました。

読んでいて「自分はこんなに根気強く向き合えるだろうか。子どものジェンダー教育って難しいなあ...」とちょっぴり弱気になっちゃいましたが、すでに凝り固まった思考を変えるより、子供達の思考のおじさん化を食い止めるほうがまだ可能性あるし、何よりもこの本がベストセラーになっている事実が、心に希望の光を灯してくれた気がします。

性別や年代関係なく読まれてほしい1冊でした。

 

持続可能な魂の利用


2冊目は『持続可能な魂の利用』は、今年読んだ日本の小説の中で一番強烈な印象を残していった作品です。f:id:schhms:20201204220914j:image

 

日本社会で女性として生きるにあたって直面する苦悩が、”女性視点”から描かれていて、あまりにもリアルな内容にこれは実話かな?と思ったほど。

 

はじめの数ページで心拍数がぐわっと上がる。一旦落ち着き、モヤモヤがたまっていく。小説の中盤から後半にかけて、再びドンドンドンと心拍数が上昇していき、ラストに花火がドーンと打ち上げられる。

女性の連帯、革命にドキドキが止まらない作品でした。

 

不安の時代の抵抗論

 

3冊目は『不安の時代の抵抗論 災厄後の社会を生きる想像力 』です。

 


f:id:schhms:20201204220932j:image

多くの人が震災や感染症などによる不安で疲労し、無気力になり、排他的になってしまっている現代。

どうやったら社会を変えていけるのか、抵抗する方法はないのか、理不尽なことに立ち向かえる方法はないのか....そういったことを悶々と考えていたときにこの本に出会いました。

 

本書の「身体性を伴った知(正しさや合理性を追求する理論ではなく、身体を通じて伝播する知)」という概念にすごく励まされ、これからも弱音を吐きながらも意思表示を続けなきゃなと。

 

 

 

日本人は民主主義を捨てたがっているのか?

 

4冊目は 『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?


f:id:schhms:20201204220907j:image

日本の投票率を見るといつも「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」と思っちゃうので読んでみました。

 

本書に出てくる”消費者民主主義”という概念が、今までのモヤモヤをすぱーんと吹き飛ばしてくれた1冊。

この本のおかげで、民主主義を守るためには黙ってないでワーワー騒ぐことが大切だと再確認できたので、今後もすぐに声を上げられる状態でいておきたいです。

 

 

スポンサーリンク

 

 

強権に「いいね!」を押す若者たち

 

5冊目は『強権に「いいね!」を押す若者たち f:id:schhms:20201204220918j:image

若者が保守化しているという記事を見かけ、その理由を知りたい!ということで手にとった1冊。

私もまだ若者の枠に入るし、本書に書かれていた「決まったことに文句をつけるのはよくない。話し合って互いの妥協点を見つけていくのが面倒。多数派に入りたい。」といった若者の価値観がスッと理解できちゃうんですよね。

結構耳が痛い内容でしたが、若者の政治観を丁寧にかつ鋭く取り上げた本は初めてだったので、夢中になって読んでしまいました。

 

 

 

韓国社会の現在

 

6冊目は『韓国社会の現在 超少子化、貧困・孤立化、デジタル化』です。

f:id:schhms:20201204220928j:image

韓国は変化が凄まじい国なので、定期的に脳内の情報を更新しておかなくちゃいけないんですよね。

今年の夏に出た本書も、少子高齢化やジェンダー問題、貧困、教育など多面的に韓国社会の今を知れる1冊でして。

普段から韓国に関わることが多いので、この本で新たに知ったことを元に韓国の友人と話してみたり、自分でも調べたりしたいなあと思ってます。

 

 

 同調圧力

 

7冊目は『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか 』です。

f:id:schhms:20201204220911j:image

日本人の精神に深く根付く同調圧力について書かれた1冊。

コロナ禍における自粛や自己責任、誹謗中傷、芸能人による政治発言が批判される背景....などなど言及されていて、ニュースを見ていて謎に思ったことが腑に落ちる瞬間が多々ありました。

数年前『「空気」と「世間」 』を読んで目から鱗の連続だったこともあり、新刊も期待しながら読んだのですが、今回もなるほどなとひざを打つ部分が多く、生きづらさから脱却する新たなヒントをまたひとつ掴めた気がします。

 

自分の薬をつくる

 

最後は『自分の薬をつくる』という本です。

f:id:schhms:20201204220935j:image

 

坂口恭平さんの本はいつも画期的で、多才な方だなあと毎回感心しちゃいます。

今年の夏に発売されたこの本も、悩みや不安を抱えた人に著者がカウンセリングを行うという内容なんですが、相変わらずちょっとぶっ飛んでいてて、でも温かくて、エネルギーがある。鬱が蔓延している現代社会に必要な対話がたくさん交わされていました。

 

今の世の中って、すぐに病名とか抗うつ剤だけで解決しようとする傾向があるし(もちろんある程度必要なんだけども)、言葉にならないどうしようもないひとりひとりの悩みに対応していないんですよね。

「はい、鬱ですね。じゃ、この薬飲んでね。(終了)」みたいな。

 

著者のカウンセリング方式は全ての人に効果があるわけではないだろうけど、少なくとも「え....薬でしかこの苦しみから抜け出せないの?」と疑問を抱いている人にはすごく救いになる内容なんじゃないかなと思いました。

 

 

★★★

ということで今回は、2020年下半期に読んだベスト本の紹介でした!

本の紹介は自分の関心分野が丸見えになって、毎回恥ずかしかったりするのですが....こうやって正直に出すことで似た感性、志を持った方とゆるやかな連帯感を醸成していけるんじゃないかなあといった期待もあったりします。

 

来年もよりよく生きるために、読んで読んで読みまくりたいと思います。

 

ではっ

 

スポンサーリンク

 

 

Instagram:(@smi__310)

Twitter: (@somi_koguma) 

関連記事