2020-2021 冬 日常 視線

 

こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。

 

今回は2020年12月から2月までの冬の日記です。

 

2020-12 2021-01 2021-02

 

なかなか治らない不調に苦しみながら冬を迎えた。 

感じていることを押さえ込み、軽んじる日々が続くと、肉体と精神が完全に離れてしまう。「一体どうしたの?自分」と、他人の身体をみているような感覚のまま、今日が月曜か日曜かわからないまま、数ヶ月を過ごしてしまった。

 

 

昔ならその繊細さを全否定して無理に明るく振る舞っていたが、20代後半になるとそんな気力もなくなる。

無理して元気になろうとせず、できる限り胸の内にあるくすぶりに耳をかたむけ、毎日淡々と身体に良い物を摂取して、運動して、よく寝る努力をした。

 

コロナ禍以降、ずっと低空飛行だなあ。

 

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淡々とした日常の中で、目が輝くのは本屋に行ったときだけ。

…ではないけど、子供のときからおもちゃ売り場より本屋が好きだったそうで、本屋に入ると無言で目的の棚に直行していたそう。

 

 
 
 
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1年の終わりは本屋に何度も足を運んだ。

経験の浅さ、感覚の薄まりを何とかしたいという思いが常にあるからか。目の前に本屋があったら反射的に入ってしまう。

 

12月の書籍代も、3万円と事前に決めていた予算をオーバー。

いつものことすぎてついに何も思わなくなってきた。

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年末は本に加え、好きな作家さんの日めくりカレンダーも購入してみた。

2021年はほぼ家にいる予定だから、めくり忘れることもないだろう。

今のところ毎日忘れずめくれている。

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12月31日の夜、22時に仕事を終え、片付けをしたり日記を書いていたりしているうちに気づけば年明けしていた。

ただ20が21になっただけなのに、日々の直視したくないことを水に流せそうな気分になってしまう自分にいつも呆れてしまう。

 

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 元旦は実家近くの神社に行った。

肝心の参拝はちゃんとせず、雪の写真ばかり撮ってしまった。

 

 

そして、早めの昼ごはんを食べて、山に登った。

フィトンチッドを吸って、頭がすっきり。今年は森林浴を頻繁にしようと思った。

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この冬も、繁華街に出ることはほぼなかった。

せいぜい大型本屋に行くぐらいで、そのほかは家と近所をうろつく程度だった。

 

アヒルを見に行ったり、水辺でぼーっとしたり、図書館に行ったり、園芸店に行ったり。そうやって心の不具合を調節し、なだめた。

 

そして2021年に気づいたこと。

アヒルは最高にかわいい。この世で一番かわいい。時折ぶるるっと揺れる尾羽は、みんなの弱った心を救う。

おばあちゃんになったら、アヒルを愛でながら暮らしたい。

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私は最強のひきこもり体質だが、定期的に何らかのプロジェクトをしないと、萎れてしまう。

だから、外にあまり出られない今だからこそできるプロジェクトを実行した。

 

ひとつはイタリアのポストカードづくり。

仕事の合間に、2019年の夏に撮った写真をレタッチし、Photoshopで編集し、印刷会社に入稿した。

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購入者さんからの「このポストカードを飾る額縁を探しています。」というお言葉に、作成時の苦労や不安が全て吹き飛んだ。

 

自分で言うのもなんだけど、素敵に仕上がった。

これからも、旅好きの方の手元にちょこちょこお届けできたらいいなと思う。

 

そしてもうひとつは1年以上前から後回しにしていた、部屋の模様替えと緑化計画。

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前々から植物を飼いたいと思っていたが、旅で数週間家をあけることも多かったから、なかなか飼えずにいた。しかし、今は四六時中家にいる。今がチャンスだ。

 

緑に囲まれて仕事をしている自分を想像したらワクワクが止まらなかった。

すぐに近くの園芸店で気になった観葉植物をいくつか購入した。

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私が好きな韓国の作家さんは、なぜかみんな共通して植物愛好家だ。

皆さん口を揃えて「植物が愛おしくてたまらない」「小さな芽を出し、少しずつ大きくなっていく様子に癒される」とおっしゃていたのだが、植物を育てるまでその感覚がよくわからなかった。

 

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でも今はもうどっぷり植物の魅力にはまってしまった。

昔から緑が好きだったとはいえ、(韓国風に言うと)目から蜂蜜がこぼれおちるような熱い視線を毎日送るようになるとは。

 

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部屋の中にある5つの植物。それぞれの魅力があって、愛おしい。

毎朝日光浴させ、土の表面の湿り具合を指でチェックし、水をあげたり葉水をする。

 

そういや小学生の頃、学校の課題でいくつか植物を育てていた。

いつ、どれだけの量の水をあげたらいいかわからないとチンプンカンプンだった私に、植物好きな父が「毎日よく観察したらわかる」と言っていたなあ。

結局枯らしてしまい、それ以降植物との縁がなかったけれど。

 

27歳になってようやく、植物の声を聞くことが可能になった。

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夜、植物をベッドの周りに移動させるのが新たなルーティンになった。

本を読んだり、葉の裏をしばらく見つめたりし、意識がふうっと遠のいてきたところで眠りにつく。

部屋に植物があるとこんなにも安心するものなのか。空気がガラリと変わる。

 

植物愛好家仲間、募集中です。

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そして立春の頃、歳もとった。

これくらいの年齢になれば、ある程度落ち着いているだろうと思っていたけど、落ち着くどころか、更にふわふわ感が増した地に足がついていない自分がいる。

これからどこに飛んでいくのか。先行きが全く見えない。まあみんなそんな感じだろう。

韓国の友人がメッセージで「これからもコッキル(花道)だけを歩こう」と言ってくれたのだが、ずっと幸せな状態になろうとすると疲れそうだから、私はたまに花道を歩くくらいを目指したい。

 

文を書くとつい愁いを帯びた暗い人間になってしまうけど、日常生活では表情豊かでよく笑う人だと言われる。

心配性な楽観主義、慎重な行動派、人見知りなおしゃべり好き。何歳になっても矛盾だらけ。人間だから仕方ない。

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日に日に春の匂いが増してきた。 

暖かくなってきたら、プランターで野菜作りを始めようと思っている。

以前より肉を食べる量が減ってきたからか、野菜を育てることへの興味がむくむく湧いてきた。

将来的に、1日に食べる野菜のせめて半分を賄えるレベルになったらいいなと、始める前からハードルの高い目標を掲げている。

 

しかしいま、虫克服という大きな壁が目の前に立ちはだかっている。どうなることやら。

 

 

2020 2021 冬の記録

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