2022-3 2022-4 2022-5
犬を撫でて、美味しいものを作って、コーヒー淹れて、それを動画や写真で記録して、働いて、本読んで、時々好きな人達に会って。
これを繰り返していたらあっという間にもう蚊が部屋に入ってくる季節になってしまった。(先日、初刺され(?)した)
日に日に時が経つスピードの最速記録を更新しているようで、今が何月で、今日が何曜日で、ひどいときは自分が何歳なのかもこんがらがってしまうことがある。
誰にも何も言われない生活を送っているのに、いつも後ろからお尻をポンポンと叩かれている感じ。
何に焦っているのかも分からないし、焦って次へ次へと進んだところでその先に何があるのかもわからない。
だから今はその焦る気持ちを制御しつつ、なるべく今のことだけを考えるようにしている。
未来のための行為(例えば仕事をもう少し広げるなど)は、体力気力不足で今の自分には無理だと判断した。また回復したらいつかの自分がやってくれるだろうと思う。
GWが終わった頃から労働時間を思い切って減らしてみた。
フリーになりたての頃はやや前のめりになって仕事をしていたし、女は稼げない、家庭に入るべきといったジェンダー規範に引っ張られたくない気持ちが強くて、自分ひとり分の生活費+当分困らないくらいの貯金くらいは確保できるようにとお金やキャリアの勉強もちょこちょこしていた。
今でもその気持ちは残っているけど、5年ほど働いてみて気づいたのは、やっぱり私はお金を稼ぐためだけの行為に全力になれないということ。稼げる人間になるための知識、技術習得にあまり向いていない。
フリーランスなのにこれはまずい状態だと思いつつも、自分の中で決めた生活費分を稼いだら、これ以上はいいやとなる。
懸命に働かなくてもいい期間を自分で決められるっていうのも、一種の特権なんだろうなという後ろめたさもあったりして、なかなかすっきりしない。
仕事があることへのありがたさ、働きたくない気持ち、生産的なことをしたときの妙な安心感、達成感、自分の生が経済的な価値範囲に収められることへの嫌悪感。
いつもぐちゃぐちゃのまま仕事をしている。
でもこれらは混在していてもいいと思うし、好きか嫌いかのどちらかに偏ってるほうが不自然だと思う。
絶え間ない複雑な気持ちを、無理にまとめたり単純化しないようにしたい。
てなことでこの春は、料理やコーヒー、読書、映像作りなど趣味に割ける時間が増えた。
おばあちゃんになったらこんな余生を過ごしたい!と思い描いていたような日々が続いている。
カラッとした爽やかな空の下で、新緑を眺めながら愛犬(私の家の犬ではない)を撫でる。
近所の公園でひとりバードウォッチング(小学生の頃からの趣味)をして、イソヒヨドリとシジュウカラに「ぴーちゃんぴーちゃん」と呼びかける。
そんなことをしてると「はあ...労働いらね...」となる。でも毎日息をするだけで貯金は減っていく。そんなに多くは望まない。ただ平穏に健やかに安全な美味いものを食べて生きたい。これがとてもとても難しいのですよねこの世の中は。
(昨年大切な存在が増えた。世界中の美しいものを凝縮してこの子に注いであげたい)
この春作った美味なものたち。
春はやっぱフルーツサンドでしょ!ということで夜読書のお供にサンドした。
フォロイーさんから教えてもらったトースタークッキー。友達が誕生日にくれたお気に入りのお皿にのせて。
定番おかず、チャプチェ
あんバタートースト
他にもいろいろ作ったから全部載せたいけど、vlog(料理チャンネル化しつつある)にたくさん記録しているので割愛。
昨年の冬からハマっているSwitch。
貸してくれてる友達に一度返そうとしたけど、どうせ物置に入れるだけだからまだ使ってていいよと言ってくれた。
てなことでこの春仕事終わりの習慣になったのがINSIDEというゲーム。これがめ〜〜〜〜っちゃ面白かった。
前作のLIMBOがかなり面白くて、制作会社playdeadへの期待値が爆上がりした状態でスタート。
案の定、どハマりし「あー、早くゲームしたい」が口癖になってしまった。不気味な世界観と美しさと静けさ、パズルを解いていく快感、予想のできない展開。
昔好きだったICOというゲームにもどこか似ていて、ゲームの好みはあまり変わってないなと思った。
もしINSIDE好きな方いたら是非お話ししましょう...
友人達にもちょこちょこ会えた。
昨年から頻繁に会っている友達と、足をプルプルさせながら山に登ったり、お腹がよじれるほど笑いながら参鶏湯食べたりした。
可能な限り長く、近いところにいてほしい友達。
大学時代の友達が私の家から近い町に引っ越してきて、おうちにお邪魔したりもした。海外旅行が解禁されたら、またソウル食い倒れツアーする約束をした。
海辺に2回ほど遊びにいって、海を眺めながら海鮮丼を食べたりもした。
しょうもないことで思い切り笑って、丼を岩の間に落としそうになった。(わさびは落とした)
韓国にいる3人とも連絡をとった。
パワハラが原因で転職したり、自転車で転んで腕を骨折したり、恋人の家の猫にメロメロだったり、この秋に式を挙げる予定だったり、第二子の子育てに忙しかったり、それぞれが写真と動画とFacetimeで近況報告をしてくれた。
今年に入って以降、金浦空港に行ったのに飛行機に乗れず泣きながら帰宅するという夢を何度もみている。ようやく行けそうな兆しが見えてきたけど、安心して旅ができる日は個人的にまだ先な気がする。
まだ5月なのにもうバテ気味。このモワッとした空気に早くも力を吸い取られている。
春は花粉と昔の嫌な記憶で落ち込み、夏は暑さでぐったり。一体いつ元気なの自分?と呆れる。
たぶん一生元気な状態はこないんだろうし、ずっとスランプなんだろうし、いつか私も明るくてパワフルな人になれるかもという希望はそろそろ捨てたほうがいいのかもしれない。
引き続き、矛盾や弱さを抱えながら、あらゆる抑圧や暴力に抵抗しながら、人生への信頼を失わない程度に生きたいと思う。
2022 春