今更感はあるけれど、今年の7月に行った韓国旅行の記録をブログにも残しておこうと思います。
2024-7 ソウル旅行
4年半ぶりの韓国。ものすごく感慨深い気持ちになるかと思いきや、いざ到着すると、すんっと冷静になり、見慣れた風景、匂いにすぐに体が馴染む。
大人になってからの4〜5年は、案外「懐かしい〜」となるほどの期間ではないのだなと思った。
でも、この日を心待ちにしてたのは確かで、街を歩き始めると日々の労働で曇ってしまってた目に少し輝きが戻る。姉に「よかったな〜また来られて」と微笑まれた。
ホテルは窓からの眺めがいいという口コミを見て選んだ、glue hotel
Netflixもあって、ネットもサクサクで、シャワーの水圧も問題なし。特に不便な点はなかった。地下鉄、鍾路5街駅からはちょっと歩かないといけないけど、バス停も多いし、ロケーションはいい方かなと。
ただ、備え付けのシャンプーコンディショナーの香りが強すぎたのが残念だった。
普段から無香料(or 微香料)のものに囲まれて生活しているせいで、人より香りに敏感になっているのかもしれない。ホテル選びの盲点だったなと反省した。部屋の換気を頻繁にすることで、幸い過敏症の症状は出ずにすんだ。
部屋からの眺めはこんな感じ。梅雨真っ只中ということもあって、滞在中はずっとどんよりな眺めだった。快晴ならもっと満足度が高かったはず。
滞在中、体調不良で半日寝込んでしまったのだけど、フロントの方が備品など超スピードで部屋まで持ってきてくれて助かった。香り問題さえなければ、また泊まりたいと思えるホテルだった。
ソウルの美味しかった店
① 왕십리 순대국 (往十里スンデクッ)
ホテルに近いという理由で下調べなしに入ったのだけど、どれもめ〜っちゃ美味しくて、一緒に行った姉と終始無言で平らげた。
久しぶりに食べるスンデだから何でも美味しく感じるのかなと思ったけど、あとでNAVERブログで調べてみるとこの辺りで有名なスンデマッチプだった。
数年ぶりに現地の人と話すとなると、ちょっと緊張して舌が絡まったり、変な間ができちゃったりしてしまうのだけど、オーナーさんらしき2人に容赦なく話しかけられ(なぜ?)、圧倒されつつも懸命に受け答えしているうちにすっかり凝り固まっていた口の筋肉がほぐれた。荒療治?のおかげで、ちょっと自信も取り戻し、お腹も心も熱々クッパで満たされる。
なかなか鍾路5街って用事なくて行かないけど、ここのスンデクッパはわざわざ行く価値があるなと思い、次回のためにGoogleマップのお気に入りに追加しておいた。
②양지식당 (ヤンジ食堂)
家庭料理の定食が食べられるお店。ホテルから徒歩圏内ということで、朝ごはんを食べに行ってみた。
席で現金先払いを済ませると、あっという間にずらりと並ぶパンチャン。6〜7種類のおかずと汁物、白ごはんで8000ウォン。曜日によってメインメニューが変わるそうで、この日は豚の甘辛炒めだった。
この日、私たち以外に観光客らしき人はおらず、地元の人たちがみんな黙々と食事をしていた。こういうお店は美味しい可能性大。
私たちははじめに出された量を食べ切るのも精一杯だったけど、後に入ってきた隣の2人組は全皿をものの20分ほどで綺麗に平らげ、さらにおかわりもしていた。
韓国は食べっぷりがいい人に遭遇することが多くて、ついつい他のテーブルに目を奪われてしまう。
③광화문국밥 (光化門クッパ)
20代後半に差し掛かった頃から、韓国旅行中に消化不良になることが増えた。たぶん普段より肉摂取量が増えたり、楽しさからアドレナリンが優位になったりして、調子狂っちゃうんだろうなと。
今回も揚げ物や辛い料理を食べた後に、優しいスープ系を挟んでバランスをとることに。
2019年に初めて行って以降、すっかりファンになってしまった光化門クッパ。
ここのクッパはスープが澄んでいて肉の臭みも少なく、とにかくあっさりしている。
ちなみにここの平壌冷麺も人気メニューだそうで、一度は味わってみたいと思ってる....が、どうしてもクッパから抜け出せない。旅行の期間が短ければ短いほど、確実に美味しいものを優先してしまい、食に保守的になってしまう。
いつかまた中長期で韓国に滞在して、未知の食を求める旅ができたらいいな。
ソウルのカフェ
④카페 산아래 (カフェ サナレ)
北漢山の麓にあるサナレは、大きな窓から四季折々の風景が楽しめるカフェで、前々から行ってみたかったカフェのひとつ。
緑が多くて植物園のような雰囲気も感じられる店内。
昔はこじんまりとしたカフェが好みだったけど、今はこういう窓が多くて天井が高い開放的なカフェが好き。
初めて飲む黒胡麻ラテの美味しさに唸る。(帰国してからこの味を再現しようと頑張ったけど、無理だった)
このカフェは牛耳洞に位置してて、ソウルの中心地からちょいと離れてるけど、牛耳新設(ウイシンソル)線が開通したおかげで思ったよりアクセスがよかった。
周辺には渓谷沿いで涼みながら食事できるところもあったり、登山もできたりと、カフェ以外にも楽しめそうな場所があった。これからちびちび開拓していきたい。
⑤인왕산 대충유원지 (仁王山 大蟲遊園地)
窓が大きいカフェを探していて見つけた仁王山 大蟲遊園地。
店の名前の通り、カウンター席からは仁王山が眺められる。
今回の旅で一番美味しかったドリップ。ワインのような芳醇な香りと、ずしっとした重めの苦味がとても好みだった。
注文時、豆の説明も丁寧にしてくださり、終始過剰すぎない心地いい気遣いが感じられる接客だった。お気に入りカフェに追加です。
⑥TYPE 漢江店
元々漢江でピクニックをする予定だった最終日はあいにくの大雨。代わりに夜カフェをしましょうとなり、サンス駅の近くのTYPEというカフェに行ってみることに。雨にびしょ濡れになりながら探すのだけど、ビルの中に位置しててさらに看板もなく、見つけるのに苦労した。(雨じゃなければこんなに苦労しなかったかも)
靴もびしょ濡れで、すっかりしょぼーんとなってしまった。
が、店内に入った瞬間、ピクニックへの未練やさっきまでの鬱々とした気分が吹き飛ぶ。
インテリアも窓からの眺めもとてもよいではないですか!と上機嫌になる単純な私たち。
アインシュペナーとアフォガードもうまうま。夕暮れから夜にかけての移ろいをまったり楽しむ。最終日の夜にふさわしいカフェでした。
途中、昔一緒にルームシェアしていた友人にも会えた。私が体調不良になったことでリスケし、短時間しか話せなかったのだけど、짧고 굵은 만남だった。ずっと渡したかったものも渡せた。
留学から11年経った今も縁が続いてる貴重な関係。ありがたい。
予想だにしない災禍で、先の見えない世の中に生きてることを突きつけられた過去4年。
会いたい人達の顔が思い浮かぶ限り、食べたいものがある限り、学びたいことがある限り、心身が健康なうちはちょっと背伸びしてでも悔いが残らないように動くぞと、今一度心に決める。
大切な人達が住んでる地、10代の頃の短すぎる青春が染み付いてる地。旅行を楽しむ場所以上の思い入れがあるソウル。
銀杏並木の黄金色で街が染まる時期に、また会いましょう。