こんにちは、そみ(@somi_koguma) です。
私は普段からよく、語学勉強も兼ねて韓国の本をよく読みます。
韓国の本屋で、友人からおすすめされた本や、立ち読みしていて心にグッときた本を買い、旅行中にカフェで読むのがささやかな楽しみでして…。
韓国にいくたび本を爆買いしてしまいます(笑)
以前は小説や自己啓発本などを中心に読んでいたんですが、ここ数年は心にじんわりとくるような癒しエッセイにはまっています。
需要があるかわかりませんが(笑)今回はここ数年で読んだエッセイ本の中で、一押しの本を紹介していきたいなと。
韓国エッセイを読んでみたい!興味があるけど何から読んだらいいか分からない!という方の参考に少しでもなればと思います。
※本記事で紹介する本はほとんどが韓国語版です。日本語で読めるエッセイをお探しの方は以下の記事をご覧ください。
- 멈추면 비로소 보이는 것들(モンチュミョン ピロソ ボイヌンゴットゥル)
- 나는 나로 살기로 했다 (ナヌン ナロサルギロヘッタ)
- 1cm+(イッセンチプラス)
- 어떤하루(オットンハル)
- 하마터면 열심히 살 뻔했다(あやうく一生懸命生きるところだった)
- 그나저나 당신은 무엇을 좋아하세요?(それはそうと、あなたは何が好きですか)
- 怠けているのではなくて充電中です(게으른 게 아니라 충전 중입니다)
- そのまま溢れ出してもいいですよ
- 今日はこれでちょっと休みます
- 実は内向的な人です
- 頑張り過ぎずに、気楽に
- 平日も人生だから -週末ばかりをまたない人生のために
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멈추면 비로소 보이는 것들(モンチュミョン ピロソ ボイヌンゴットゥル)
1つ目に紹介するのは、『멈추면 비로소 보이는 것들(モンチュミョン ピロソ ボイヌンゴットゥル)』という本です。
タイトルを日本語に訳すと『立ち止まれば 初めて見えてくるもの』
こちらは、ハーバード大学で修士号を取得したのち僧侶になったという、変わった経歴をお持ちの韓国人僧侶が書いた本です。
韓国では2012年に発売され、6年経った今でもベストセラーとして書店に並べられており、私も韓国人の友人からおすすめされたことがきっかけで購入しました。
この本は、常に何かに追いかけられているように生きる現代人に向けて書かれたエッセイ本。
「時には立ち止まり、今この瞬間を大切に生きる」をテーマに、疲れ果てた現代人の心にじわりと沁みるメッセージがたくさん詰まっています。
私も心に余裕がなくなってきたなーと思うたび、そっと本棚から取り出し、ぼーっと文章を眺めます。
すると、忙しさで見失いかけていたものを じんわりと取り戻せるような感覚になれます。
1ページあたりの文章量も少なめなので、韓国エッセイ初心者の方でも読みやすい1冊だと思います。
ちなみにこちら、日本語訳版も発売されているようなので、韓国語に自信がない方でも、日本語訳と見比べながら読み進められるかなーと。
나는 나로 살기로 했다 (ナヌン ナロサルギロヘッタ)
続いて紹介するのは、2017年~現在(2018年7月)までずっと韓国書店のベストセラーコーナーに陳列されている『나는 나로 살기로 했다(ナヌン ナロ サルギロヘッタ)』です。
日本語訳をすると「私は私のままで生きることにした」になります。
一度このブログでも紹介したことがあるのですが、こちらは新社会人や、社会の荒波にもまれて疲れ切った人へ向けたエッセイ本です。
本の表紙に書いてある、”ありのままで十分なあなたに送る本当の慰め”という言葉が気に入り、購入に至りました。
日本社会だけでなく韓国社会も、若者が自信や希望を喪失せざるをえないような状態になってきていますよね。
自分を正しく愛せない人が増えてきている中、萎れた心にエナジーをくれるこちらの本は若者を中心に大きな話題となったそう。
わたしも時々周りと自分を比べてしまい、自信喪失状態になることがあるんですが、そんなときによく読む1冊です。
日本語版はこちら▼
1cm+(イッセンチプラス)
3冊目は『1cm+ 일 센티 플러스(イッセンチプラス)』という本です。
以前、当ブログの中でも紹介したことがありますが、2013年夏に発売以降、今でも本屋の目立つところに陳列されています。
こちらは「物事への視点を1cmずらしてみると、全く違った捉え方ができる」をテーマに、平凡で坦々とした日常に必要な”+1cmの余裕、クリエイティブな思考”を考えてみよう!といった内容のエッセイです。
この本を読むと、一見ネガティブに見える物事でも、1cm視点をずらすと全く違った光景が広がることに気づけます。
「なるほど、そういった捉え方もあるんだ。」「物事は捉え方次第なんだなー。」と、何気ない日常のあれこれをクリエイティブな視点で捉えられるようになるんですよね。
また、読者にちょっとした問題やミッションを出したりと、読者を本の世界に引き込ませる工夫がされていて、読書嫌いの人でも楽しめる1冊だなーという印象です。
絵本のような可愛らしい挿絵にも癒されるので、プレゼントなんかにもぴったりだと思います。
わたしも今まで何回も、大切な人にこの本をプレゼントしました。
韓国語版はこちら▼
ちなみに日本でも『 1cm(プラスイッセンチ)たった1cmの差があなたの世界をがらりと変える』というタイトルで発売されたようです。
韓国語版はまだ難しい!という方は、まず日本語版から読んでみてもいいかもしれませんね。
어떤하루(オットンハル)
4冊目は『어떤하루(オットンハル)』という本。
タイトルを日本語に訳すと「ある日」になります。
”1日は過ぎていくものではなく積もっていくものだ”
”1日1日消耗するように生きるのではなく、小さな幸せをしっかり噛みしめて生きていくことが、幸せな人生への近道だ”
などなど、現代人がハッとするようなメッセージがつまっており、エッセイですが、自己啓発的な要素もある1冊です。
自己啓発感にありがちなゴリゴリ感(?)は全くなく、むしろホッとするような温かみのある言葉に癒されます。
作家のシン・ジュンモさんは本を出版する以前から、FacebookやInstagramを中心に、心がホッとするような言葉を発信し続けていて、それが大きな反響を呼び、本を出すことになったんだそう。
精神的に疲れたときや誰かに慰めてほしいときなど、心にそっと寄り添ってくれる1冊です。
하마터면 열심히 살 뻔했다(あやうく一生懸命生きるところだった)
続いて紹介するのは、『하마터면 열심히 살 뻔했다(危うく懸命に生きるところだった)』という本です。
こちらは 会社を辞めてフリーのイラストレーターになった作者が、力を抜いて生きることの大切さを書いたエッセイです。
日本では、東方神起のユンホが持っていた本ということでも話題になっていたそうですね。
그나저나 당신은 무엇을 좋아하세요?(それはそうと、あなたは何が好きですか)
日常の中で自分の好きなことや心が惹かれるものを探し、それを記録することで小さな幸せを発見していこう!といった内容のエッセイ。
いま韓国でブームとなっている小確幸(소확행)が詰まった1冊だと思います。
毎日が忙しいとついつい感性が鈍くなり、ふとした瞬間に「幸せって何だろう?」って考えこんだりしてしまいますが、このエッセイを読めば、カチカチに硬くなってしまった感性が優しくほぐされ、心の中が満たされる感覚になります。
味気ない毎日に嫌気がさしたとき、自分にとっての幸せが何かわからなくなってしまったときにおすすめです。
是非読んでみてくださいね。
怠けているのではなくて充電中です(게으른 게 아니라 충전 중입니다)
ストレス社会に生きる私たちの元に定期的にやってくる、どうしようもない不安感、無力感。
この本には私たちがそういった不安や無力感とどのように付き合っていくのか、どのように自分を労ったらいいのかといった内容が書かれています。
この本は、イラストがとても可愛いので、パラパラっとめくるだけでも十分癒される1冊です。活字ぎっしりの本が苦手という方にもおすすめですよ。
詳しいレビューはこちらから▼
【追記:2020.6.22 邦訳版も発売されました】
そのまま溢れ出してもいいですよ
そのまま溢れ出してもいいですよ(그냥 흘러넘쳐도 좋아요)は、まるで心の処方箋のようなエッセイでして。
大の本好きである筆者が長年読書をする中で集めてきた、詩や心に沁みる言葉がたくさんつまっています。
この本を読んでいるうちに、心の尖った部分が段々柔らかくなっていき、日々の生活で忘れかけていた余裕を少し取り戻せた感覚がありました。
また、エッセイ+詩のような本なので、韓国語の表現の美しさにも改めて気づけた1冊でした。
詳しいレビューはこちらから▼
今日はこれでちょっと休みます
続いて紹介するのは『韓国語 エッセイ 今日はこれでちょっと休みます 』という本。
こちらの本は人間関係、自尊心、愛、人生の4つのパートで構成されていて、私たちが日常生活で経験し悩みがちなことへのアドバイスが書かれたエッセイです。
読むことで答えを得られるというより、多様な視点から物事を考えられるような言葉がたくさんつまっているので、考えが凝り固まっているときにおすすめ。
温かみがありながらも淡々とした雰囲気をまとった筆者のアドバイスは、絶妙な心地よさがあります。
詳しいレビューはこちら▼
実は内向的な人です
『実は、内向的な人間です - 今日も社会性ボタンを押すあなたへ』 はタイトルの通り内向的な方に向けて書かれた癒しエッセイ。
私はHSPで内気なので、ついつい「自分だけが変なんだ...」「みんなに合わせなきゃ...」と自分を責めがち。
そんなときはこの本を読んで、一度冷静に社会と自分を見つめ直すようにしています。
追記:邦訳版も発売されました!
詳しいレビューはこちら▼
頑張り過ぎずに、気楽に
続いては『애쓰지 않고 편안하게(頑張りすぎずに、気楽に)』という本。
こちらは上記で紹介した『私は私のままで生きることにした 』の著者キム・スヒョンさんが2020年春に出した新刊エッセイ。
前回のエッセイは人生全般に関する内容でしたが、 今回のエッセイは主に人間関係にフォーカスした内容になっていました。
挿絵があったり、ひとつの章が短めだったりするので、韓国本を初めて読む方にもおすすめです。
追記:邦訳版も発売されました!
詳しいレビューはこちら▼
平日も人生だから -週末ばかりをまたない人生のために
『平日も人生だから - 週末ばかりを待たない人生のために』 は、日々の小さい幸せや気づきについて書かれたエッセイ。
こちらは私が近年読んだエッセイの中でも断トツタイプの1冊でして。
著者キム・シンジさんの言葉には、読者の焦りや不安をガクンっと下げる力がある気がします。
詳しいレビューはこちら▼
★★★
ということで今回は、”心が疲れたときに読みたい、癒し韓国エッセイ”というテーマで書いてみました。
読者さんの一押しエッセイ本もあれば、是非コメント欄やSNSなどで教えてくださいね。
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