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こんにちは、複業フリーランスのそみです。
私は日頃いくつかの仕事で生計を立てているんですが、日本語教師のお仕事もちょこちょこしておりまして。
以前日本語教育能力検定試験に一発合格するためにした勉強法は?おすすめ教材も紹介します! という記事にも書いたのですが、私は420時間の養成講座を修了後、日本語教育能力検定試験に合格し、現在は主に中国の学生さんに日本語を教えています。
日本語教育に携わり始めてまだ1年も経っていないので、毎日必死に教案を作成しては授業に臨んでいるのですが、そんなときに大変役立っているのが日本語文法書や日本語教育関連の参考書です。
今回は私が実際に愛用しているものの中から、これから日本語を教え始める方や新米日本語教師の方におすすめしたい参考書を何冊か紹介していきたいと思います。
- 日本語文法ハンドブック
- みんなの日本語 初級 本冊
- 初級、中級日本語文法と教え方のポイント
- どんなときどう使う 日本語表現文型辞典
- 日本語誤用辞典
- 新人日本語教師のためのお助け便利帖、授業づくり練習帖
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日本語文法ハンドブック
初めに紹介するのは『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』と『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』です。
「日本語文法の参考書といえばこれ!」と言われているほど、日本語教育業界で有名なこちらの2冊。わたしも教案作成のときに一番お世話になっている参考書です。
こちらの参考書には初級文法、中上級文法の用法が詳しく載っており、教案を書く際や授業中の学生からの質問に対応する際に大活躍します。
このハンドブックを見れば大抵の疑問は解決できますし、あらかじめこの参考書で文法を勉強しておくと、学生さんからの急な質問にもしっかり対応できるので、いつも必ず手元に置いています。
よかった点は
- 文型などの分類がしっかりされていること
- 説明が簡潔かつ分かりやすいこと
- 索引が使いやすいこと
- 日本語教育で扱う文法がほぼ網羅されていること
惜しい点は
- 重い
- Kindle版がないこと
あくまでも文法の解説書なので、これを読むだけで教案がスラスラ書けるかといえば、そうとは限りませんが、外国人に日本語を教えるにあたっての基礎となる部分をしっかり固めるためにも手元に置いておきたい文法書だと思います。
ただ持ち運ぼうと思うとかなり重いので、早くKindle版が出てほしいですね。
みんなの日本語 初級 本冊
続いて紹介するのは 『みんなの日本語 初級I 第2版 本冊』と『みんなの日本語 初級II 第2版 本冊』です。
『みんなの日本語』は日本語教育業界ではシェアナンバーワンの教科書であるため、ほとんどの日本語学校ではこの『みんなの日本語』を元に授業が行われています。
母語話者から見るとかなりシンプルな教科書ですが、外国人が日本で生活するにあたって必要な文型や語彙がしっかり網羅されており、かつ学習者の負担を軽くするような工夫が凝らされています。
さすがシェアナンバーワンなだけあって、かなり考えられて作られた教科書という印象です。
私は現時点では『みんなの日本語』を元にした授業を行っていませんが、教案を書いたり練習問題を考えたりするときによく参考にしています。
外国人がどのようなプロセスで日本語を勉強していくのか、初級レベルではどのような文法・語彙を学ぶのか、といったことも分かるので、学生さんのレベルを把握するのにも便利な1冊ですよ。
ボランティアで日本語を教えたい!という方にもおすすめです。
初級、中級日本語文法と教え方のポイント
続いては「初級日本語文法と教え方のポイント」と「中級日本語文法と教え方のポイント」です。
この参考書には文法の解説だけでなく、実際に日本語を教える際に注意すべきポイントも載っているので、上記で紹介した『日本語文法ハンドブック』よりも実践的です。
学習者が間違えやすいポイントや混乱しやすいポイントがしっかり解説してあるので、授業前に目を通しておくことで、文法指導が非常にスムーズにいきます。
新米日本語教師にとっては救世主となる参考書なので、本当におすすめですよ。
良かった点
- 比較的字が大きく読みやすい
- 指導ポイントが簡潔にまとめられている
- 目次や索引が便利
- かゆいところに手が届く解説
惜しかった点
- 重い
- Kindle版がない
こちらも『日本語文法ハンドブック』と同様重く、持ち運びに不便なので、Kindle版が出てほしいなーと思っています。
どんなときどう使う 日本語表現文型辞典
続いて紹介するのは『どんなときどう使う日本語表現文型辞典』です。
こちらは日本語能力試験N1~N5の重要表現が網羅されており、それぞれの意味・用法、類似文型との違いが分かりやすく解説されている1冊です。
また、英語・中国語・韓国語の翻訳も付いているので、教師だけでなく学生にとってもかなり使える参考書だと思います。
N1~N5と様々なレベルに対応できるので、これ1冊あればどんなレベルの学生にも対応できますよ。
よかった点
- Kindle版がある
- シンプルなレイアウト
- 簡潔な説明
- 外国語の翻訳付き
- 例文が豊富
惜しかった点
- 具体的な指導法やより詳しい文法説明は載っていない
Kindle版があるのが最大のポイント!移動が多い方や荷物を軽くしたい方は是非購入してみてくださいね。
日本語誤用辞典
続いて紹介するのは 『日本語誤用辞典―外国人学習者の誤用から学ぶ日本語の意味用法と指導のポイント』です。
こちらの本には、外国人学習者の誤用2720個と、そこから得た指導上のヒントがまとめられており、「ああ…なるほど。こういったところが難しいんだ」「この類似文型と混同してしまうんだ…」などなど、学習者目線で日本語を理解できる1冊です。
日本語教師になりたてのときは、学習者がどうしてそのような誤用をするのか、どうしてそのような質問をするのか、全く分からないときがあり、誤用に対して適切な指導ができないことも多々あります。
しかし学習者の誤用を分析し、そこから授業を改善していくヒントを得ることが日本語教師の役目です。
こういった参考書を読みこみ、学習者がよく間違えそうなポイントを頭に入れておくことも大切だと思います。
枕にできそうなくらい分厚い本ですが、得られることがたくさんある1冊ですよ。おすすめです。
新人日本語教師のためのお助け便利帖、授業づくり練習帖
最後に紹介するのは『新人日本語教師のためのお助け便利帖』と『新人日本語教師のための授業づくり練習帖』です。
こちらは書籍名のとおり、新人日本語教師のためのアドバイスがたっぷり載っているお助け参考書で、日本語教師歴1年未満の私も毎日のようにお世話になっている2冊です。
こちらの2冊は
- 授業の時間配分がうまくできない
- 学習者への語彙説明がうまくできない
- 咄嗟の質問に答えられない
- テストの作り方がわからない
などといった、新人日本語教師が直面しがちな悩みをベテラン教師が解決してくれる救世主のような本です。
日本語教師は日々の経験と内省の積み重ねで指導がうまくなっていく仕事ですが、初めのうちは経験も日本語の知識も不足しているのでとにかく大変です。
そんなときにこの2冊がお守りのような存在になってくれるので、これから日本語教師を始めようと思っている方、もしくはすでに日本語教師として働き始めている方に是非おすすめしたいです。
★★★
日本語教育関連の参考書はたくさん発売されていますが、今回紹介した参考書があれば、とりあえず日本語を教えるのに困ることはないかな、という印象です。
実際使用してみて「これはいい!」と思ったものだけをピックアップしてみたので、是非参考書選びのヒントにしてくださいね。
ではっ
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