ブログを始めて5年経った。

 

10代の自分が今の自分を見たら驚くと思う。

10代の頃の私にとって、こうやって不特定多数の人に自分をさらけ出し、日常のあれこれを共有することはとても怖い行為だったから。

SNSに事細かに心情を書き込んでいる友人を見ては、そんなことを書いてなんの意味があるのかと、誰も興味がないだろうと、やや冷めた目で見ていたのを今でも覚えている。

私の目には、それが壁に向かって話しかけているような行為に映った。

 

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今から思えばあの頃の自分は、他者と日々の営みや声を共有する必要性をあまり感じていなかったのかもしれない。

毎日膝を抱えていたあの頃の私に一番必要なことだったはずなのに、耳と目をふさいで一切遮断していた。誰も私を理解してくれないだろうし、自分も他者の声を知ったところで何もできないと殻にこもっていた。

思春期特有の...といえば、それまでだけど、実は20代前半までこの捻くれを引きずっていたから年齢の問題ではなかったと思う。

義務教育期間にたまたま未熟な大人達に出会ってしまい、たまたま私がターゲットになってしまったせいで身につけてしまった捻くれという自己防衛術。

これを捨てきるまでに、だいぶ時間がかかってしまった。

 

 

 

ブログとSNSを始めてから、随分人柄が変わったと思う。

もちろん良い本や友人に恵まれたことも大きいけれど、20代後半に差し掛かってようやく自分の人生や人への信頼を取り戻しはじめた。

 

ブログを始めてからは、それまで本以外で触れることのなかった人々の何気ない日常の様子、日々考えていること、声を、いままで遮断していた分を取り戻すかのように収集した。

もちろんそれは人に見せるために編集された情報であるかもしれないけれど、それでもとても面白くて、夢中になって人が書いたものを読んだ。

そしてまた私も無理のないペースでぽつりぽつりと声を出すようになった。

ブログやSNSのおかげで、社会との新しいつながり方を知った。孤独感はあっても、完全に孤立していないことがわかった。

 

 

 

 

ブログを書き始めて5年。(はてなブログを始める前のものも足すと)

拙い文章と、ころころと変わる考えで、読んでくれている人を振り回している感は否めない。

大好きな韓国旅行のこと、韓国語のことをただただ綴りたい思いで始めたこのブログは、気づけば読書、フェミニズム、仕事、日常、買ったものなどなど雑記ブログ化し、今では私の人生の記録のようになっている。

今後もどんな方向に向いていくのか、何を書き、何を書かなくなるのかは自分にもわからない。

 

 

そういやブログのメリットを聞かれたことが2、3回あるのだけど、5年続けてみて思うのが、ブログを書くと心情や考え方の変化にいち早く気づけるようになるなと。まあ、日記をつけるのと似ているけれど、ブログのほうがサクッと振り返りやすい。 

数ヶ月前に自信満々に書いた文章が、思わず戻るボタンを連打したくなるほど居心地の悪い文章に感じられることも多々あるし、ああ、このときよりは思考が深くなったなあとちょびっと成長した部分に気づけることも。

 

最近は自分でも目眩がするほど考え方や価値観が変化しつづけていて、たった1ヶ月前の自分さえも未熟者に見えてしまう。

ブログに残っている過去の私を完全否定することはなるべくやめようと思っているけど、読んでいてクラリとするような記事はいくつか非公開にした。本当に私か?と思うようなことを、自信満々に書いていて、顔から火が出そうになった。

 

 

 

実は何度もブログをやめようと思った。

不安定極まりない働き方をしているせいで常に経済的な不安があり、特にフリーランスになったばかりのころはキャリアにつながること、もっと実用的なことに時間を使ったほうがいいんじゃないかと焦燥していた。

でも私は拙いながらも文を書くことが好きだったし、キーボードをダダダと叩くリズム感に没頭する時間を愛していたし、私の書いたことが誰かの人生をわずかにでも豊かにできた実感が時折あって、その喜びにどっぷりとハマってしまっていた。もう抜け出せないところまで来た気がする。

 

そみさんの文章、紹介する本が好きですという言葉がブログをやめるやめないの狭間で揺れている私を支えてくれている。

メッセージやリプで思いを伝えるってエネルギーがいることだし、私のために貴重な時間とエネルギーを使ってくださることに毎度感激する。

私もいいなと思う人には惜しみなくいいね!と言いながら生きたいと、人の温かみに触れるたび思う。

 

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いろんな声が飛び交うSNSも好きだけど、私はやっぱブログが好きだなーとつくづく思う。

SNSは大部屋に人が集まっている感覚で、ブログは自室に人が数人ぽつぽつと入ってくる感覚がある。SNSにはない心地よい静寂がある。

ブログに入ってきてくれる人は、自室に招待している感覚になるし、あら、いらっしゃい、コーヒーいかがですか?と声をかけたくなる。

そして自分が誰かのブログに入るときも、お邪魔しまーすという気分になるし、なんだかSNSよりも自然と敬意を払いやすくなる空間だと思っている。

 

 

これからもコツコツと続け、さらに息のしやすい空間にしていきたいし、ほかの人の部屋にもたくさんお邪魔したい。

 

 

さて、このブログはどんな方向に進んでいくのでしょうか... 

ゆらゆらと軸の定まらないブログですが、今後も見守っていただけると嬉しいです。

 

ではっ!

 

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